みささぎ会では、平成16年より大阪府社会福祉協議会老人施設部会の社会貢献事業(生活困窮者レスキュー事業)に積極的に取り組んでいます。
みささぎ会は、社会福祉法人が持つ4つの特性(民間性、公的性、地域性、機能性)を活かして総合生活相談事業を積極的に推進し、社会的孤立を深めている人々の居場所作りを果たしています。
具体的には、コミュニケーションソーシャルワーカー(CSW)を配置し、地域へアウトリーチできる体制で活動している生活困窮者レスキュー事業、法人施設を利用し、支援付きの就労の機会を提供するユニバーサル就労(中間的就労)、さらに、緊急を要する生活困窮者に対して、一時的な宿泊所や衣食など、社会生活にリトライできる環境を提供する無料低額宿泊事業に至るまで、いずれの事業も法人の自主事業であり、建物、生活相談員、研究員の人件費等の運営経費は、法人の全額負担です。
(ソーシャルワーク活動)
生活困窮者レスキュー事業が活かされたコミュニティーソーシャルワーク活動が、被災地の復興支援にも活かされています。
複雑で多面的な問題を抱え、「制度や社会の狭間」で生活困難をきたし支援が必要な方々に対して、CSWが訪問して状況を把握し、問題解決に向けて方策を模索し、救済を図るワンストップの総合生活相談を推進しています。
また、住居にお困りの方には、居住支援協議会協力店(不動産会社)と協力し、賃貸住宅の円滑な入居につながるよう、住宅・生活活動等の総合的な情報提供及びマッチングをおこなっています。
2015(平成27年)7月から無料低額宿泊事業を開始。受入後は、対象者に寄り添って伴走型ソーシャルワークができる環境が整い、行政の生活支援担当者や社会貢献支援員が、社会資源として活用できるようになっています。本事業は社会福祉法第2条第3項第8号に基づき、大阪府へ届出済です。
生活困窮者等、生きづらさや人とのかかわりに困難を抱えている人たちが気軽に集い、社会に一歩を踏み出していくためのきっかけになるような「社会的居場所」づくりを目指しています。
(中間的就労)
社会福祉法人(施設)が有する施設機能、専門性やノウハウを活かし、その人の特性にあった働き方として、中間的就労の実践に取り組んでいます。3施設とも、認定事業所です。
藤井寺市や堺市内各地区の区長・民生委員・福祉委員と連携を図り、地域の高齢者を対象とした認知症予防事業。各地区に出張して多様な活動を実施しています。
福祉制度の狭間で生活に困難をきたしている方々や地域のセーフティネットにたどりつけないで困っておられる、援護を要する方々を、地域の諸機関と連携して発見に努め、これらの人を訪問して相談活動を行い、心理的不安の解消や必要な諸制度につなぐなど、課題の解決に努めます。
その時、諸費用の負担を行う事が課題解決にとって必要と判断される場合はその援助を行うなど、経済的援助を伴った相談活動を通じて、できる限り地域で尊厳を保ちながら自立生活を継続していただけるよう援助します。
※経済的な問題から、地域における生活を継続するために必要なサービスを利用できない場合は、その費用を援助します。