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働いてまた自立したい

 「40代の男性が公園で野宿していて困っています」と連絡があり、コミュニティーソーシャルワーカー(以下、CSW)が駆け付けた。
 本人は以前、電化製品の修理工場で働いており、退職してからは定職に就く事も無くブラブラしていたらお金が尽きたとの事。頼りにできる身寄りもいなかった。
 本人の意思は「(生活)保護は受けたくない。働いてまた自立したい」        
 本人とCSWが生活再建の道筋を一緒に考えた。
 住まいとしてみささぎ会の無料低額宿泊所を利用し、みささぎ会の介護施設で介護の仕事そしながらお金を貯めて生活再建を図るというものだった。
 仕事を始めた当初は感情が不安定になったり、お金を浪費したりする事があったが、CSWが本人に寄り添いながら自立への軌道修正を図っていった。
 一方で、本人はいままでやった事がない介護の仕事で苦戦しながらも、周りの仲間と協力する仕事に喜びを感じた。
 一年半、仕事を続けた結果、生活再建の目途も立ち、以前のような電化製品の修理工場の会社に再就職できた。
 自立への旅立ちの日、CSWはいろんな不安や心配はあったが、「もし困ったら連絡しておいで」とだけ伝え送り出した。

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